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中合ミサイルタワー

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2023年2月製作 スケール:1/300 福島の中合(なかごう)デパートの旧店舗です。福島市大町の現在のホテルサンキョウの場所にありました。近江の呉服商が福島で店を開いたのが始まりで、土蔵造りの呉服店を1938年に2階建(一部3階)の店舗に改築し百貨店化、この時点ですでに食堂や屋上遊園地があり、象の形のすべり台や鳥小屋などがあったようです。 1956年に既存店舗の南側、平和通りに面した場所に4階建ての増築を行って売り場を拡張、屋上に飛行塔や豆汽車などの大型遊具が設置されています。1960年には北側の既存の2階建て店舗部分を7階建て(店舗5階+展望室2階)に改築し、県内初のエスカレーターを設置した本格的なデパート店舗となりました。遊園地は改築部の屋上に移設され、それまで飛行機形をしていた飛行塔のゴンドラが円盤形に変更され、豆汽車はモノレールにグレードアップ、中央には観覧車も設置されました。遊園地移設後、南側の4階建て初期増築部の屋上は庭園として整備されたようで、当時のチラシには動物園の檻や木が描かれています。1965年頃(1963年との情報もあり)にこの部分も5階が増築されて庭園は消滅し、動物園の檻はその増築部の屋上に移設されています。 1961年には北側の展望室の更に上に「ミサイルタワー」という展望台兼ネオン塔が設置されています。この秀逸なデザインのタワーは施工を担当した竹中工務店が広島の天満屋に設置したロケット形のネオン塔(これは展望台がない)を展望台付きにデザインし直して売り込んで実現したそうです。タワー本体の高さは20m、頂部の地上高50mというスペックで建設当時福島市内最高峰でした。てっぺんから足下までネオン管で完全電飾され夜は派手に光っていたそうです。 1973年に駅前の新店舗に移転し、この店舗は「大町パルク」という別館扱いの廉売店として1984年まで営業し、閉店後タワーもろとも解体されてしまいました。 模型はタワーが完成した1961年の姿で再現しています。南側の初期増築部に庭園がある時代ですが、この部分の存在期間が短く写真などが手に入らなかったので庭園部は完全に想像で製作しています。 これを作るのは2度目で、前回製作時は資料が少なく正確なものが作れなかったので北半分をプラ板で製作しました。今回は 『百貨店の戦後史:全国老舗デパートの黄金時代 』(夫馬信一...

和歌山電気軌道200形

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2023年3月製作 スケール:1/80 軌間16.5mm ダブルヘッドライトの車両だけ作る予定でしたが、資料が揃ったのと赤い屋根がいい感じなので作ってみました。 前面中央のウインドウヘッダーが上方向に逃げていて、古い図面を確認したところ中央の窓が高く福島交通の1117のような顔つきでした。後になって300形に合わせたのか上部を埋めて窓の高さをそろえたようです。 TOMIXのNゲージ用室内灯を流用して、電源端子裏の出っ張りのところからヘッドライト・テールライト用の電源を引っ張り出してLEDに配線しています。   床板には室内灯のバネを受けるボックスを設置し、台車から引っ張り出した電源ケーブルは導電性アルミ粘着テープで相互接続し、室内灯受けへの配線も行っています。   台車からの配線は一旦上方向に立ち上げてから床に落とすように取り回すとカーブでの抵抗が弱まり旋回しやすくなります。 床上のアルミテープはメンテナンスで剥がす可能性のある場所を除いて塗装しています。

都電5500形5501

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2018年6月製作 スケール:1/80 軌間16.5mm 防振車輪・直角カルダン駆動・足踏み式自動加速コントローラーなどの新技術を取り入れた高性能車でした。荒川車庫保存の現物を調査して模型化しました。 台車はスカートに隠れてほとんど見えませんが、防振車輪や電磁吸着式トラックブレーキなどの特徴的な装備は一応作ってあります。 前面の系統板は電照式だったそうで、実車の系統板裏の隙間をのぞき込むと丸い穴があるのを確認できます。模型でも丸穴にはめ込む方法で系統板を取り付けているので電照化も可能になっています。